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 バスを降りると弱い雨、カッパを着て登り始める。前日から寒波の予報、防寒対策はしっかりしてきた。アイゼンはたぶんいらないだろう。 
 最初から急登、ジグザグにゆっくり進む。次第に地面が白くなり始め、登るにつれてあたり一面が白くなってくる。思ってもいない雪の深さにみんなの歓声!20センチは積もっているだろう。 
 御殿山の山頂近くになるとまったくの冬山、雪の世界。赤く染まった葉と白い雪の取り合わせはめったに見られない。ラッキーな登山である。しかし武奈の山頂まで行けるだろうかという不安も出てくる。アイゼンなしだが雪は浅いのでそれほど心配することはないだろうと判断して山頂をめざす。 
 
 
  
雪面に紅葉 
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山頂にて 
 
 山頂近くはやはり寒い。早々に下りて風のない場所で休憩する。 
 下りは八雲ケ原を通って反対側に下りる。スキー場はまた元の山に戻っていってるようだ。ロープウエイが撤去されてバスもなくなり、山に入るのも坊村からの方が入りやすくなった。私たちのように坊村からイン谷口へと歩く人がこの日も多かった。 
 下るにつれて雪は少なくなり、大山口ではほとんどなくなった。やれやれ!と沢を渡った途端、猿の群れが移動するのに出会う。こんなところで猿の群れに出会うなんて初めてのことである。人が減って猿が増えているのか・・・。 
 「比良」の駅に着いたらもう暗くなり始めていた。 
 
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