前鬼の車止めから「熊注意」の看板のかかっている道を吊り橋を渡り前鬼を目指す。前鬼に着くと、現存する唯一の宿坊である「小仲坊」の御主人に声をかけ水を入れさせてもらう。「持っていったほうがよいでしょうな」と言われ、 案の定、登って行くと、深仙の宿の水場は好天続きの影響か枯れかかっていた。
風はやや強いが好天に恵まれ、深仙の宿からは釈迦ヶ岳の横をトラバースし、釈迦ヶ岳の肩の下にあるテント場をめざす。水だけでも重いのにビール党はロング缶をしっかり担ぎあげ夕食前の乾杯となった。
2日目11/2は早朝、釈迦ヶ岳山頂で単独行の青年に集合写真を撮ってもらう。
釈迦ヶ岳から孔雀岳までで最初に通過する馬の背は緊張の連続の岩場である。岩場の後半には「象の鼻」の名前のついた岩があるが、まさにその形をしている。このコースは標高1800m前後の縦走路で、眼下の景色も迫力ありすばらしい。

前鬼で給水させていただき出発
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太古の辻よりより釈迦岳に向う
明星ヶ岳からは目指す八経ヶ岳はすぐ目の前である。弥仙辻にリュックをデポして八経ヶ岳に向かう。山頂近くでホラ貝の音が聞こえてくる。幸運にも修験者の方の行の様子を拝見させていただくことが出来た。
ふたたび弥仙辻に戻り、テント場に向かう。途中弥仙よりの登山道と合流する高崎横手より今夜の幕営地へ。
最終日3日は早々にテントを撤収し栃尾辻を経由して、陣ノ峯を天川川合まで、美しい紅葉を楽しみ、足元の朴の木の大きな葉を踏みながら天川川合目指して下山。天川川合では運よく「もみじ祭り」が開催されており、ビールから、おでん、猪汁、串こんにゃく等々なんでもあり 全員にっこり打ち上げとなった。
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