日本三百名山「野伏ヶ岳」岐阜県の山の本にも登山道のない山故か紹介されていない山ですが、この季節(雪がある時期)しか登れない山として勧められ参加しました。インターネットで事前に調べて見ると、奥美濃で山スキーと春に登る山として有名であることを確認。
3月22日
朝阪急武庫の荘駅に集合し車で約4時間白山中居神社先の登山口付近に駐車、残雪の林道から登り始める。気温16℃とぽかぽか陽気で暑いくらい。
途中だんだん雪が深くなり、足を残雪に取られながら約2時間で尾根上の旧和田牧場跡に着く。天気もよく下山の登山者、山スキーの方々とすれ違う。
しばらく景色と写真撮影を楽しみながらテントの設営に入る。
2月に寒波襲来で吹雪に見舞われた比良山とは天と地の違いのあまりの好天に感謝しながら、臨時雪山教室も開校されスノーノコギリの使い方をTMさんより教わる。
夕方メインテントでは水作りと夕食作りがはじまる。雪で冷やしたビール、焼酎、日本酒、梅酒、ブランデーと皆さんが持参されたアルコールを手始めに夕食(メニュー豚汁、酢のもの他)をお腹一杯いただいた。

野伏ヶ岳
|

槍ヶ岳を望む
3月23日
3時半に隣のテントの目覚ましで起床、朝食は雑炊に山盛りの漬物、食後はコーヒーで仕上げ出発準備に入る。
昨日溶けていた雪が夜の冷え込みで固まりアイゼンを装着して5時過ぎにテント出発、和田牧場跡付近の斜面で(ほどよい傾斜と雪面の固さを利用して)ピッケルによる滑落停止訓練を実施後、ダイレクト尾根に取り付きいよいよ野伏ヶ岳山頂をめざす。途中沢筋の雪崩の跡や雪面の割れ目を見ながら安全なルートを選んで登頂、山頂付近でカモシカが北側の斜面を走ってゆく姿に遭遇。
山頂は気温3.5℃、空気は澄み渡り北に白山、東に御岳、乗鞍、北東に槍、穂高が展望でき最高の眺めを満喫。
ほどなく下山開始、テント撤収も天候にめぐまれ、溶けだした雪面をワカンで下山、帰りは肌がすべすべする「美人の湯」で入浴。思い出に残る春山登山ありがとうございました。
HY 記
|