初めての夜の道はわかりにくい。地図を確認しながら野生動物のきらりと光る目、おっとと不安ながらも予定通り到着、テントを張って仮眠。起きてみると車が多い。小型バスの為 早めに出て待つこととする。
正解であった。積み残しが出たのだ。椹島バス停から林道を行き、橋の手前から登山道へ入る。吊橋を渡り尾根へ取り付くブナ林やツガ・もみ林・しらびその中を進む。何回か林道を横切り、駒鳥池を過ぎると千枚小屋の声が聞こえてきて小屋が近いことを知らせてくれる。テント場は静かで快適な場所だ。ゆっくり過ごす。
翌朝、歩きながら富士山を見て日の出を迎える。稜線に近づくにつれて花畑が現れた。期待していなかったので嬉しい。千枚岳から、これから進む山々がどっしりと待ってるかのようだ。 岩場を登ったり降りたりして東岳へ。塩見岳・北岳方面が良く見える。縦走路の確認をすると前岳をピストンしてドド〜ンと荒川小屋まで降りる。

南アルプスのやまなみ
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遠くに富士山をのぞむ
降りたら今度は小赤石岳へ登り返す。赤石岳を過ぎ避難小屋で休憩、またまたドド〜ンと降り、岩場を過ぎると雰囲気が変わって百間平。ここから下って沢沿いに百間洞山の家へ。今夜は揚げたてトンカツ、体力の回復だ。寝ながら星空を見て明日の天気を祈る。
トラバースで稜線に出て中盛丸山へ。子兎〜兎岳、この頃から谷間から吹き上げの風が強く感じる。ガスも出て景色が見えない。聖岳展望なし。小聖岳を過ぎると小鳥も姿を現し、花も出てくる。聖平の倒木や木道は自然破壊が進んでいることを伺わせる。テント場に着くと一張り、KGCのメンバーで、山仲間であった。一緒に語り、飲み楽しく過ごす。
翌朝、早起きしモーニングティを共にし、下山する。なかなか長い下りである。途中カモシカに遇う。林道に出たところで歩くのは終了。 タイミングよくバスに乗ることが出来、充実した山行であった。
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