北アルプス・剱岳北方稜線+立山三山縦走  平成19年8月10〜13日


☆山行データ
 参加者:男性3名 女性2名

☆コースタイム
 8月10日(金)
   新大阪駅南側・さわやか信州号立山室堂ルート 21:50発
  11日(土)晴
   室堂(7:20) 雷鳥沢登り(8:17)剱午前小舎(10:00) 剱沢(10:40) 雪渓末端(11:34) 真砂沢小屋(12:35) 二股(13:37) 仙人登り(14:15)
   展望第(14:45) 仙人池ヒュッテ分岐(15:53) 池の平(16:35)
  12日(日)晴
   起床(3:00) 出発(4:40) 小窓雪渓入口(5:35) 小窓(6:25) 小窓王の肩(コル)(8:25) 三の窓・池の谷ガリー(9:30) 池の谷乗越し(9:45)
   池の谷尾根の頭(10:07) 長次郎のコル(11:10) 剱本峰(12:05) ケルン(13:07) 前剱手前のコル(14:08) 剱山荘(14:46)剱沢 (15:25)
  13日(月)晴
   起床(2:30) 出発(4:00) 剱御前小舎(5:00) 別山分岐(5:45) ケルン(6:32) 大灘徐汝手前(7:15) 雄山(8:00) ミクリガ池温泉(10:00)
   室堂(11:10) 立山(12:35) 富山(14:12) 大阪(17:38)


 お盆前の週末でごったがえす新大阪より夜行バスで室堂に直行。大きい荷物で何度も乗り換えるのは大変。しかも長距離の3列バスとは違い狭い。前のシートが空いていて私はそちらに移動させてもらい快適な睡眠を取らせてもらった。(他の皆様すみません)

8月11日(土)
 今回は私にとって過酷なコースと強豪揃いのメンバーなので悩んだがいつもの載りで参加してしまった。案の定、技術不足の為に後々後悔する事となった。お天気は梅雨明けが遅れしっかり安定していが、やはり水が心配なので、駅前でおいしい水を補給。今日の行程は大きな高低差を上り下りの体力勝負。雷鳥沢から別山載越。それから雪渓をど〜んと真砂沢ロッジまで下りる。


夜明け

剱岳より

 ロッジで水補給をと蛇口をひねるとなんとお湯が出てくる。この暑さで引いている間にhotになったのでしょう。しばらく沢沿いなのでそこで湧水を口に含む。二股吊橋から池の平まで北沢の雪渓を登る予定だったが、崩壊で禁止の立看板がある。仕方ないので尾根道を昇が、なんとも登山道は狭く木々が密集していて蒸し暑い。息苦しい。とにかく長い。やっと樹林帯を抜けた辺りより急峻な裏剣が堂々聳え立つ。なるほど雪渓も荒れている。 池の平には16時40分到着。テントを張り、冷たいビールで乾杯。


8月12日(日)
 3時起床、4時40分、明るくなるのを待って出発。トラバース道から小窓雪渓を上がる。朝早いので息もあがる。小窓で一息つく。小さなテント場がある。昨日確か1張見えた。  今日は緊張の一日になりそうで、群生しているボタンキンバイがその心を癒してくれる。小窓の王からいよいよ下り。一つ目の雪渓は上部の切れた部分を横断。次は一番目の難所の横断だが下部は急峻で滑落したらアウトだ。アイゼン装着して慎重にトラバースする。渡り終えると短く感じる。そこから登ると、ほどなく小窓王のコル。ワオー!!いきなり風景が変わる。荒々しい池の谷のガリーとチンネの雄姿が迫ってくる。三ノ窓にはテント場がだんだん畑のように存在。そこへは急なガレ場を下る。右手は急な谷に落ち込んでおり、ずるずるとそのまま足を取られそう。こわ!!


立山三山へ

剱岳山頂にて

 ガリーは石がゴロゴロして歩きにくい。石を落とさないよう気をつけながら、逆に上からの落石に注意しながら素早く上る。でもしんどい。でも休めない危険個所。やっと池ノ谷乗越に。だが時間はコースタイム通り。午前中で日陰になっていたのが幸いした。  ここからは岩登りでコースはペンキ印がついており、リーダーMさんはさすがしっかり見ていた。最後の長次郎尾根も稜線を行くと、懸垂下降だがここは巻道で最後まで判断を間違えることなく剱岳へ。  1時間ほど剱岳の景色を満喫しただろうか。他の団体も降りたようなので下山。比較的スムーズに降りれるけど、剱岳の下山道はこんなに長かったのと思うほどしんどい。岩稜帯は日差しもきつく、もう岩場は飽きた。私はバテバテ状態で剣沢のテント場に付き、冷たい水で生き返った。水分量は心配していたほど飲んでなく1,500mlで足りた。(過去、岩稜帯の過酷なコースで水不足の為、辛い経験があった)Kさんは今回の山行でMさんからお墨付きを頂いた。良かったね。