8月12日(日)
3時起床、4時40分、明るくなるのを待って出発。トラバース道から小窓雪渓を上がる。朝早いので息もあがる。小窓で一息つく。小さなテント場がある。昨日確か1張見えた。
今日は緊張の一日になりそうで、群生しているボタンキンバイがその心を癒してくれる。小窓の王からいよいよ下り。一つ目の雪渓は上部の切れた部分を横断。次は一番目の難所の横断だが下部は急峻で滑落したらアウトだ。アイゼン装着して慎重にトラバースする。渡り終えると短く感じる。そこから登ると、ほどなく小窓王のコル。ワオー!!いきなり風景が変わる。荒々しい池の谷のガリーとチンネの雄姿が迫ってくる。三ノ窓にはテント場がだんだん畑のように存在。そこへは急なガレ場を下る。右手は急な谷に落ち込んでおり、ずるずるとそのまま足を取られそう。こわ!!

立山三山へ
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剱岳山頂にて
ガリーは石がゴロゴロして歩きにくい。石を落とさないよう気をつけながら、逆に上からの落石に注意しながら素早く上る。でもしんどい。でも休めない危険個所。やっと池ノ谷乗越に。だが時間はコースタイム通り。午前中で日陰になっていたのが幸いした。
ここからは岩登りでコースはペンキ印がついており、リーダーMさんはさすがしっかり見ていた。最後の長次郎尾根も稜線を行くと、懸垂下降だがここは巻道で最後まで判断を間違えることなく剱岳へ。
1時間ほど剱岳の景色を満喫しただろうか。他の団体も降りたようなので下山。比較的スムーズに降りれるけど、剱岳の下山道はこんなに長かったのと思うほどしんどい。岩稜帯は日差しもきつく、もう岩場は飽きた。私はバテバテ状態で剣沢のテント場に付き、冷たい水で生き返った。水分量は心配していたほど飲んでなく1,500mlで足りた。(過去、岩稜帯の過酷なコースで水不足の為、辛い経験があった)Kさんは今回の山行でMさんからお墨付きを頂いた。良かったね。
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