前穂北尾根  平成20年8月2日〜5日


<活動データ>
☆参加人数 :5名
☆行動記録
 8月1日
  平湯まで車、タクシーで上高地に入り、小梨平でテント泊
 8月2日
    6:09 出発
   11:47 涸沢着(テント設営後、北穂東稜の取り付きを確認に行く)
 8月3日
  4:00出発・・・5:08 5・6のコル・・・6:23 3・4のコル・・・9:06前穂頂上・・・11:32奥穂頂上
  ・・・12:12奥穂岳山荘・・・13:52涸沢
 8月4日
  6:00出発・・・6:40東稜分岐(雨のため東稜は中止、南稜から登る)・・・8:19北穂山頂
  ・・・(北穂山荘で大休止)・・・11:29涸沢
 8月5日   5:00出発・・・11:40上高地



8月2日
 前日上高地まで入れたのでテントでゆっくり眠れた。梓川の川べりのテント場は気持ちのよいところである。ザックは重いが、涸沢まで6時間、途中、屏風岩を眺めながら今度Aさんが攀じる予定のルートを眺めたり、取り付きを教えてもらったりする。屏風はすごい!
 やっと涸沢に到着、テント設営後4日に登る予定の東稜ルートの取り付きを確認に行く。リーダーと体力十分のAさんの2人、しかしよくわからなかったらしい。しかも雪渓が多く、トラバースすることができるだろうかという報告であった。

8月3日
 4:00、ヘッドランプをつけて出発。すでに私たちの前にいくつもの光が動いている。多くの人が北尾根に入るようだ。時間がかかるのではないか・・・。リーダーの足は自然と速くなる。奥穂の頂上が赤く染まり始め、今日の天気のよいことを確信、槍も見え出す。
 1時間余りで5・6のコル到着、他のパーティは全てガイド登山のようである。3人のパーティーが3組みんなザイルで結んでいる。他のパーティーがハーネスなどを準備している間に私たちは先に行かせてもらう。まだハーネスもつけない。5峰4峰はロープも必要なくどんどん登っていく。しかし岩は脆い。前を行くAさんが大きな岩をつかもうとしてそれがぐらっと動いたときはびっくりした。落ちると直撃されていたかもしれない。慎重に、でも難しくはない。


慎重に登って行く


前穂北尾根

 ルートがよくわからず迷っている間に後からきたパーティーに先を越される。さすがガイドさん、ルートはバッチリでした。3・4のコルに着くと5・6のコルで泊まった8人のパーティーが登り始めるところだった。私たちもハーネスをつけ、ロープを出し、靴を履き替えて準備する。3峰がドーンと目の前に聳えている。時間がかかるかと心配していたが、8人は一本のロープでアッセンダーを使ってどんどん登り、次の3人、次の3人と行き、すぐに順番がまわってきた。すぐ前の3人が少し時間がかかったが、待ち時間1時間で終わった。ネットで事前に見ていたとおり、大岩の左から登り、チョックストーンを超え、3ピッチの登りであった。2峰の下りは安全のため懸垂、そこから前穂頂上はすぐだった。ヤッター!9:00到着。
 お湯を沸かしコーヒーを飲んで大休止。天気は快晴、今登ってきた北尾根がよく見える。よう登ったなあ・・・。そこから奥穂頂上まで休憩なしで歩き、ザイテングラードを降りて冷たい生ビールで乾杯!

8月4日
 雨で東稜は中止、せっかくなので一般ルートで北穂へ、トレーニングを兼ねて休憩なしの登りと下り・・・取り付きは何とかわかったのでまた次の楽しみに取っておくことになった。北穂の小屋で飲んだコーヒーがおいしかったこと!